焼酎デビューしたいけど、どんな種類や銘柄を選べば良いかわからない人へ!
皆さんは焼酎に対してどんなイメージを持っていますか?
「アルコールが強そう」
「飲み方がわからない」
「興味はあるけど踏み出せない。」
色々あると思います。私も最初はそうでした。
先輩にすすめられて恐る恐る飲んだことを思い出します。
お店に行くと、カランコロンと氷の音をさせつつ、雰囲気のあるグラスで焼酎を飲んでいる人っていますよね?
とても美味しそうで私も焼酎を飲んでみたい!と気になっている方のために焼酎の疑問を解決していきたいと思います。
きっと焼酎ライフを楽しめますよ!
焼酎ってどうやって作られているの?
焼酎の製造において一番重要なのが、麹(こうじ)作りです。
麹とは、蒸した米や麦に良質なカビが生えたものです。
麹は焼酎の質を決める大事なものなのです。
この麹に水と酵母(アルコールを作る菌)を加えて酵母をたくさん増やします。
その後、この酵母に水と蒸した米や麦、芋などを投入し発酵させるんですね。
菌祭りはここで一度休憩し、次に蒸留という過程にはいります。
蒸留ってよく聞くけれど、説明できますか?
思い出してください!理科の実験でやりました。
液体を熱し、湯気となって蒸発していった気体を冷やして、再び液体にすることです。
これをやることでより純度の高い液体を作ることができるのです。
蒸留って大事なんですね。
しかし、この蒸留で終わりではありません。
蒸留後は特有の匂いが残ります。
まろやかになるまでは熟成が必要となります。
美味しくなるまで寝かせるということです。
まろやかになったら最後に原料の米や麦、または水を加えたりして味の調整を行い終了となります。
簡単にですが、だいたい流れは、つかめたでしょうか?
どんな種類があるの?
さて、ここで疑問ですが、芋焼酎とか米焼酎とか色々あるけど何が違うのだろうか?
まず、ポイントになるのが蒸留です。
焼酎は二種類に分かれまして、
蒸留を連続して行うものと、一回だけ行うものに別れます。
前者を甲類、後者を乙類と呼びます。
甲類は連続して蒸留を行うことで、雑味や不純物のない酒質になりクセがありませんのでチューハイのベースに適しています。
居酒屋で出てくるレモンサワー、グレープフルーツサワーなどは、ほとんどこの甲類の焼酎が使われています。
また、お店のメニューの焼酎のページで目にするのは後者の乙類です。蒸留が一回なので、原料(米、麦、芋)本来の風味や旨みがしっかりと味わえます。
また、スーパーや酒屋さんで焼酎の瓶を見ると、「本格焼酎」と表記のあるものをよく見ます。
本格焼酎ってなんだ?甲類なの?乙類なの?これは乙類とほぼ同じと考えて構いません。
色々混ざった安価な焼酎もありますので、焼酎本来の味が楽しめる本格焼酎を選びましょう。
また、芋、米、麦は単純に主原料の違いです。
それぞれの良さがありますので飲みながらその違いを感じていきましょう。「百聞は一見に如かず」で飲んでみましょう!
もう一歩進んで、産地を特定した焼酎も存在します。
「球磨」
「壱岐」
「薩摩」
「泡盛」
などです。どれか一つでも聞いたことありませんか?
これは該当する産地で、定められた方法で製造された焼酎乙類に限って、表示が許可されています。
例えば、「球磨」ですと、「熊本県の球磨川流域で作られ、米100パーセント使用の焼酎で球磨郡か人吉市の地下水で仕込み同地域内で蒸留、瓶詰めされたもの。」というしばりがあります。
また、昨今の沖縄ブームで一躍有名になった「泡盛」!こちらも立派な乙類焼酎です。
米を元に作られますが、さて普通の米焼酎と何が違うのでしょう?
意外と知らないで飲んでいる方が多いのですが、材料は日本米ではなく、タイ米です。
麹もほとんどの焼酎に使われる白麹ではなく黒麹が使われています。
糖質の多いタイ米を使うことで甘味が出ることや、日本米に比べ湿度管理が楽だという理由があります。
また、泡盛には古酒(クース)と呼ばれ三年以上熟成させたものもありますが、アルコールの角がとれ、とてもまろやかで美味しいです。
ただアルコールは40度前後のものが多いので気をつけて下さいね!
いざ注文!どんな銘柄を頼めば良い?!
お店のメニューを見て愕然としないでください。
けっこうたくさんありますよね!麦と芋が多数で、米や泡盛は少ない傾向にあるようです。
初心者におすすめなものを書いていきます。
芋は個性が強く好き嫌いも別れるため早々に挫折しないよう、まずは、麦焼酎からいってみよう!
玄海酒造の「壱岐スーパーゴールド」をおすすめします。
私は長崎土産でいただいて初めて飲んだのですが、本当に美味しい!!また色も琥珀色で美しいのです。
スッキリとした飲み心地なのに奥深い味わいです。リピーターになること間違いありません。
また米焼酎も比較的飲みやすいと思います。
しかし、メニューにはあまり載っていません。もし「鳥飼」をみつけたら、ぜひ注文してみましょう。
「鳥飼」は熊本産の焼酎で前述した「球磨焼酎」の一つです。
フルーティーな香りで口当たりがとても良いので初心者にはおすすめです。
ここまでクリアできたら次はぜひ芋焼酎にトライしてみましょう!
芋焼酎は「飲みにくい・・」、「苦手・・」などという声を良く聞きますので、まずは比較的飲みやすい「富乃宝山」をおすすめします。
クセが少なく匂いも良いです。
スッキリと良い味わいで居酒屋メニューにも高い確率で載っているので出会う機会も多いでしょう。
これをクリア出来たらガンガンいきましょう!
ゴリゴリの芋焼酎を飲める日も近いはずです。
また、それぞれの飲み方ですが、
そのまま飲むストレート、ストレートに氷を入れるロック、ストレートに水を加える水割り、ストレートにお湯を加えるお湯割りとあります。
ストレートで飲めば、一番そのお酒の特徴がわかりやすいですが、初心者には少しハードルが高いので、まずはロックをおすすめします。
ストレートに氷を入れただけですが、少し時間を置けば氷も溶けて飲みやすくなりますので、ぜひロックで試していただきたいと思います。
よくこの銘柄はお湯割りが合うとか、これは水割りとか飲み方のおすすめがありますが、まずはロックでしっかり味を確認し、基本の土台を作ってから次のステップに進んだ方がより良いかなと思います。
また、アルコールが高いということで頼むのに少し勇気がいるときは、チェイサー(水)も一緒に頼むと安心ですよ。
また、焼酎は蒸留という工程があるため、他の醸造酒と比べてアルコールの吸収、分解が早く翌日に残りにくいので、そんなところも有難いですね!
まとめ
1.まずは麦焼酎
2.あったら米焼酎
3.最後に芋焼酎
いずれもロックで!
この流れが私のおすすめです!
焼酎について少しでも理解を深めていただけたら嬉しいです。
焼酎ってこうやって作られているんだよと、お友達に説明できたらかっこいいですね!
焼酎について理解できれば日本酒やウィスキー、ブランデーなどの作り方も理解しやすいのでお酒の知識も広がりますよ!
まずは焼酎を手にとってみることから始めましょう!きっと発見があることでしょう。
そして次は、お友達に焼酎のことを教えてあげて下さいね!
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