「どぶろく」というお酒を聞いたことがありますか?
聞いたことはあるけれど、詳しくは知らないし、飲んだこともないという方が多いのではないでしょうか?
私には、富山県出身の友人がいるのですが、私は大学時代にこの友人から、どぶろくを薦められ、「どぶろくって何!?」って最初は思いました。
なんだか得体の知れないものを想像して「さぞ、強いお酒なんだろう・・。」と警戒したのを覚えています。
どぶろくとは!?
さて、「どぶろく」とは一体どういうお酒なのでしょうか!?
実は美肌効果も期待できるということで、最近注目されています。
どぶろくは米を使って作られます。
日本では古来より、多くの地域で収穫したお米を使ってどぶろくを作り、神様にお供えすることで、来期の豊穣を祈願していました。
この風習は今でも、どぶろく祭などとして残っています。
このようにどぶろくは、伝統的で神事との結びつきが強いお酒なのです。
日本酒とどこが違うの!?
まず、見た目が違います!日本酒は透明でどぶろくは白いです。
この違いはなんなのでしょう。
日本酒つまり清酒は、もろみを醗酵させて濾したものをいいます。
この「濾す」という作業があるので清酒です。
もろみを酒と酒粕に分けるのです。
どぶろくは米と米こうじ、酵母、水を原料として、「濾す」という作業をしていないものを指します。
酒税法では、濾していないため「清酒」に分類されず、「雑種」に分類されます。
酒税法上は、どぶろくは日本酒にはなりえませんが、「日本酒になる前のお酒」ですので、日本酒ではないと言い切ることは難しいでしょう。
どぶろくには材料の全て米粒まで入っていますので、贅沢で濃いお酒なのです。
どぶろくの味わいとは?
「どぶろく」はとても美味しいお酒です。
日本酒と比べるとすごく甘いです。
甘いといってもとても濃厚な甘さです。
清酒と原料は同じでも製法が異なるだけで、味も全く変わるのですね。
濃厚な甘さに酸味もあって、フルーティーです。
どぶろくを口に含むと、もろみのつぶつぶした食感が口の中に感じられ、噛みながら飲めるのも、甘酒と似ているなぁといった感じです。
とても贅沢な味わいで、飲んだことのない人にはぜひ一度、試して欲しいなと思います。
イメージとは違って、女性におすすめしたいです。
米麹は多くの酵素を含んでおり、そのため栄養価が高いと言われています。
例えば、人の体内で生成できないアミノ酸、ビタミンB群、善玉菌を作るオリゴ糖、メラニンの生成を抑えるコウジ酸などです。
女性の皆さんは飲んでみたくなりませんでしたか!?
濁り酒との違い
にごり酒は白濁していますが、どぶろくなのでしょうか?
清酒は、材料を発酵させて濾したものなので一般的には透明です。
酒税法上では、色は問題ではなく、「濾したか、濾してないか」がポイントとなっています。
濾す作業の時に目の粗い酒袋を使ってもろみを濾した場合、酒袋の目を通り抜けたもろみで酒は白濁します。
これが「にごり酒」なのです。
にごり酒は濾していますので、「清酒」というカテゴリーに分類されます。
マッコリとの違い
韓国のマッコリも色が白くて、どぶろくと似ているのですが、どこが違うのでしょうか?
どぶろくの原料は前述した通り、「米」なのですが、マッコリは、「米」をはじめ、「もち米、麦、あわ、ジャガイモ」が使用されます。
ただ、最近は、「米と米こうじ」だけで作られた「生マッコリ」も人気があります。原料の違いがあったんですね!
また、発酵についても違いがあります。
二次発酵について麹が違います。
蒸した米と麹を合わせたものを使用しているのがどぶろくです。
一方マッコリは、米と小麦粉、上新粉、モロコシ粉などを糖化し、発酵して使っています。
これによりマッコリの方が、雑菌の繁殖を抑える乳酸発酵が盛んになり、発泡性と酸味が強くなります。
つまりどぶろくとは味がけっこう変わります。
どぶろくは甘酒のように濃厚な甘さを持っていますが、マッコリは酸味が強く、炭酸も強いです。
どぶろくと甘酒の違い
こちらも似ていますね!「飲む点滴」言われるくらい栄養価の高い甘酒ですが、基本的にアルコールは含まれていません。
米と米麹のみで作られる甘酒には糖を分解してアルコール作る「酵母」が含まれていません。
どぶろくは、米と米こうじ、酵母で作られます。
つまり、単にアルコールを含んでいるかいないかだけでなく、酵母が入っているかいないかという違いもあります。
まとめ
どぶろくは、栄養満点で美味しいお酒だということがわかりました。
普段から、晩酌でどぶろくを飲むという人は、私の周りではまだおりませんが、こんなに栄養価の高いお酒なら毎日飲んでみようかなと思った人も多いのではないでしょうか?
最近は甘酒ブームですが、ぜひ一歩進んで「どぶろく」に挑戦してみましょう!
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